種子はくるくる飛んでいる

エッセイを書きます。

アウトプット

話の設定やあらすじばかりが浮かんできて、それが頭の中で完璧なものになってしまうことがある。

もう自分の頭の中で理想の完成形になっていて、アウトプットする必要を感じなくなってしまうのだ。

最初は「こんな話が読みたい」と思っていたのに、脳内でストーリーが出来上がって読んだような気になって満足してしまう。

 

アウトプットする気が無くなるのは、一つはそれを誰かに読ませたときに理解してもらえない可能性を考えるからだ。

誰にも理解してもらえないのなら、アウトプットする必要はない。頭の中だけの完璧な状態を楽しんでいたら良い。

 

もう一つは、自分でアウトプットしたものを読み返したときに、理想から離れてしまった、と感じる可能性だ。

脳内では完璧であったとしても、実際作品にしてみたら細かいところが理想通りに表現できなかったり、そもそもこの話は面白いのだろうか?と疑問が出てきてしまう。

せっかく頭の中で最高だったものを、わざわざ現実に出して理想との差にガッカリしたくない。

 

それでも、ふわふわした妄想だったものを例え理想から遠くても書き起こして形にする行為は楽しい。

反応が無かったり、思ったのと違う反応ばかりで傷つくことはあっても、最高に気の合う読者に見つけてもらえたときの喜びには代え難い。

やってみればそう思える、のだけれど、すぐにまた億劫になって妄想に逆戻りしてしまう癖から脱しなければ。

 

なにか大きな敵が突然やってきて戦うなんてことになる前に、私は私から出てきた妄想をまず書き起こすという戦いに向き合わないと。

ふわふわ曖昧な世界の輪郭がまだ捉えられていない。

 

スマトラ警備隊/相対性理論

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